みなさんこんにちは、健ジムのケンスケ(@cg_kensuke)です。
今回は私自身初の書評、『勝ち続ける意志力 』梅原 大吾 著≪世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」についてまとめてみました。
バドミントンしている人にプロゲーマーの方が書かれた本がいいの?どんな内容??
このような悩みをまとめました。
『勝ち続ける意志力』著者: 世界一プロゲーマー 梅原 大吾さんについて
まず簡単に世界一プロ・ゲーマー 梅原 大吾さんってどんな人なのか?まとめて行きたいと思います。
梅原大吾さんプロフィール
【名前】梅原 大吾(うめはら だいご)
【生年月日】1981年5月19日
【出身】青森県弘前市
【職業】日本のプロゲーマー
【保持資格】ジャパン・eスポーツ・プロライセンス保持者
【愛称】ウメハラ、ウメ、ウメさん、ウメちゃん。アメリカでは本名のDaigoのほか、The Beast, Daigo the Beastというニックネームでも知られる
2D対戦型格闘ゲームにおいて数々の大会を制している、国際的に著名な格闘ゲームプレイヤー。
10歳からゲームに熱中し、14歳で国内最強のレベルとなる。15歳で国内大会優勝、17歳で世界大会を制覇する。
一時、ゲームから離れていた時期に、麻雀の世界でもトップレベルとなる。
2010年4月、アメリカのゲーム周辺機器メーカー「マッドキャッツ」とプロ契約を締結。同年8月、「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスに認定される。
自身の生い立ちと勝負哲学を綴った初めての著書『世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 勝ち続ける意志力』は、ゲームファンのみならず多くのビジネスパーソンからも高い支持を得ている。
とりわけカプコン社製の対戦型格闘ゲームで実績を多く残し、同社開発本部長(当時)の岡本吉起から「10年に一人の天才」と呼ばれた。
引用:ウィキペディア
引用:Amazonページ
梅原 大吾さんの他の作品紹介
有名作品を紹介します。
1日ひとつだけ、強くなる。 2015/07/13
「目標は低いほどいい」「勝負に感情はいらない」「技術より“視点”が大事」……17才で世界一、日本初のプロ・ゲーマーになった梅原大吾。誰より正しい努力を続ける34歳が語る、結果を出し続けるための考え方。
引用:Amazon
勝負論 ウメハラの流儀(小学館新書) 2013/10/06
勝ち続けるためにウメハラが考えてきたこと。
17歳で世界大会に優勝し、「世界で最も長く賞金を稼ぎ続けているプロ・ゲーマー」としてギネスにも認定されている著者が、「勝負」についての考え方を余すところなく綴る。
「勝ち続けることと単発の勝ちはどう違うのか」
「どうして僕は勝ち続けられるのか。そして読者がそれぞれの世界で勝ち続けるにはどうすればいいのか」。
日々成長を続け、変化し続けることで「勝ち続ける自分」を築き上げてきた「世界のウメハラ」。本書には、前作『勝ち続ける意志力』刊行後も成長を続け、さらにブラッシュアップされた著者の「実践的勝負哲学」が凝縮されている。
引用:Amazon
など
『勝ち続ける意志力』の概要・目次・要約
勝ち続ける意志力の内容について簡単にまとめてみました。
『勝ち続ける意志力』はこんな人におすすめ【孤独な挑戦者】
この本は、【何か道を究めようとしている求道者、すべての孤独な挑戦者の方】におすすめの必読の一書です。
梅原さんは小さい頃からゲームが好きで、ずっと打ち込んでいられたようです。
いまでこそ、本人が好きなことを好きなだけやらせるという教育スタイルががありますが、当時はなかなか少数派だったのではないでしょうか。
私もゲームは時間制限などありました、テストの点数悪かったら使わせてくれない等・・・(隠れてやってましたが(笑))
そんな中でも常に上を目指し、【好きなことを毎日コツコツ追い求めていく】この求道の精神こそ、何か好きなことに打ち込み、結果を求めていくすべての孤独な挑戦者の皆様に刺さること間違いなしです。
私自身読みながら付箋をつけていましたが、案の定付箋だらけになりました(笑)
また、本書のなかで一時ゲームから離れ、麻雀や介護の仕事を送っていた時期も書かれていますが、ここでも梅原さんの求道的な精神が書かれています。
大好きなゲームをコツコツと継続していく大事さを訴えつつ、だけども無理が来たら一度離れてもいいんでと思えることで心が楽になる方は非常に多いのではないでしょうか。
『勝ち続ける意志力』の概要・要約
Amazon商品ページにある紹介文を抜粋しました。
世界一のプロ・ゲーマーに学ぶ勝負哲学!
ゲームファンから「神」と崇められ、「世界一長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスブックに認定されている伝説のゲーマー・梅原大吾が、初めて熱い想いを語る。
「小学生からゲームが好きだった僕は、勉強も部活もしてこなかった。だからこそ、ゲームを通して自分を成長させるのだ」との強い意志のもと、17歳で強豪を破って世界大会優勝。その後、一度ゲームを辞めた時の挫折感、そして復活、再び世界一になり、プロ契約、ギネス認定に至るまでのウメハラの全貌がここに明かされる。
ウメハラは「たかがゲーム」という世間の冷たい視線に耐え、「どうすれば自分を向上させることができるのか」を常に考え抜いてきた。「楽な勝ち方ばかりしていてはやがて勝てなくなる」「変化なくして成長なし」「最もライバルが多いゲームをあえて選ぶ」など、彼がこれまで実践してきた、勝ち続けるための勝負哲学は、ゲームの世界のみならず、いまの社会を強く生き抜くための指針でもある。ウメハラ渾身の作である本書は、ゲームの攻略本ではなく、人生の攻略本である。
『勝ち続ける意志力』の目次
第1章 そして、世界一になった(消せなかった疎外感;姉の影響 ほか)
第2章 99.9%の人は勝ち続けられない(勝ち続ける人、負ける人;勝ち続けるには ほか)
第3章 ゲームと絶望と麻雀と介護(ゲームから身を引く;麻雀の道を選ぶ ほか)
第4章 目的と目標は違う(夢と希望が見つからない;夢がなくても ほか)
第5章 ゲームに感謝(プロ契約の道のり;誰だって迷い、悩んでる ほか)
『勝ち続ける意志力』のおススメポイント【記事一部引用】書評・感想
ここからは読んだ時に付箋だらけになった本の中から一部私なりにおすすめな文章を切り取っていきたいと思います。
結構悩みました(笑)
おススメ①
手を抜かず徹底的に追求することが、自信を持つ何よりの糧となったのだ。
イチロー選手や本田圭佑選手など求道的に結果を出している選手全員に共通することですが、徹底的な試行錯誤と継続が自信となり結果に結びついています。
本書の中でも上記の文は、ずば抜けた天賦の才に頼るのでなく、愚直に好きなことを継続していくことが大事というの伝わるメッセージ性の強い文章でした。
おススメ②
どれだけ勝とうが負けようが、結局は誰もがひとりの人間に過ぎず、結果はそのときだけのものだ。勝敗には必ず原因があり、結果は原因に対する反応でしかない。 刹那的な結果に左右されず、勝てるようになるための努力を怠っていいはずはない。そう考えることができれば、バランスが崩れるようなことはない。
過去の勝ちにこだわらず、その一時的な結果ではなく勝ち続けること、やはり継続にこそ最も価値があり、そこに価値を見出していくことが好きであることなのかなと思いました。
私はバドミントンに取り組んでおりますが、やはり結果のみを追い求めてしまうと、過去の栄光にすがってしまったり、その結果を出すことに執着してしまいがちですが、それ以上に長い目で見た勝ち続けるための取り組みにこそ価値があるのかなと思うようになれました。
そしてこの後の文でも
築き上げたものに固執する人は結局、自分を成長させるということに対する優先順位が低いのだと思う。
過去の結果にとらわれず、その立場を捨ててでも自己成長を継続していくことに価値があり、またそれこそが勝ち続ける秘訣なのかもしれません。
また、そのあとでもこのような言葉で書かれています。
勝ちたいという気持ちに縛られて 視野狭窄 に陥るのは、窮屈でつまらないことではないだろうか。
やはり勝ち負けにこだわるがあまりつまらない選択はしないようにしていきたいですね。
おススメ③
目標と目的の違い
目標を勝ち負けにしてしまうと本来、純粋にゲームを楽しむという目的を見失いがちになってしまいますよね。
これはそのスポーツや勝負事も一緒で、ラフプレーに走ったり、ずるい手に溺れてしまいがちです
おススメ④
相手を弱くすることよりも、自分が強くなることの方が大事だと分かったのだ。人の邪魔をすることで優位に立とうとする人はいる
これも勝負事ではよくあることですが、相手を挑発したり、日々の生活の中での嫌がらせなどなどで相手を陥れることで自分が優位になる人がいます。
そういう自分自身も過去にはこのようなことをした経験はあります。人間は弱いものです。
目先の勝ち負けにこだわってしまうと、こういった本質的に価値がない行いに走ってしまいがちです。
おススメ⑤
試してみた変化が、この場合は相手にとってどうなのかが重要であって、自分がやりやすいと感じるかは関係ない。
これは自己実現の芸術ではない、勝負事の本質的なところであり、いかに自分にとって気持ちがいいことを追求しても勝負では勝てないもので、いかに相手にとって効果があることをできるかが重要である。
これは基本的に勝負事であればゲームだけでなくすべてのことに言えると思われます。
普段は自分を変えず、守ってばかりいる人が、大きな岐路に立ったときに正しい決断力を発揮できるとは思えない。日々の小さな積み重ねこそが、いざというときに力を発揮するのだ。
人生において小さな決断や挑戦の回数こそ勝負所での決断力に結びつくということを書かれています。
おすすめ⑥
普段から些細なことでも 自分で決断をし、責任を持つことが非常に重要であることを痛感させられます。
勝負の世界において、人の目を気にすることはマイナスでしかない。なぜなら、人の目を気にしていると本来やるべき行動を継続できないからだ。
ここでも継続性の重要性を説明されています。
どの世界でもトップレベルで成功されている人はその他大勢の方からその人の行いが理解されることはありません。
そんなその他大勢の人の目を気にしているようではマイナスでしかないということを説明されています。
この内容は武井壮さんも話されていました。
なにをしているかはわからないが、何をしているかわからないことをしているというのは理解できる、とうようなフレーズだったような・・・
おすすめ⑦
自分の本能に従って、強引とも無謀とも思える打ち方をする人が、トータルで見ると強い人だと思っている。
これは羽生さんの【直感力】でもに多様なことが書かれていましたが、直感は長年積み上げた論理が言葉を超えて出てくるようなものであり、その本能(過去の経験)を信じて、一見無謀とも思える手を自信をもって打てる人が強い人、そのためにはやはり日々の積み重ねから来る自信が大事なのかなと思います。
これは後々の
感覚に従って行動すると失敗するかもしれない。けれども僕は、常に生き生きとしていたい。「生きている。戦っている」と感じたいから、多少強引にでも自分の考えを画面に反映させる。
知識を蓄え、技術を磨き、経験を積めばプレイヤーとしての完成度はアップする。だけど、結果ばかりを追い求める 歪んだ精神に操られたゲームは見ていてつまらないし、対戦相手や見る者を圧倒することができない。 人の心を動かすのは、やはり本能に従った純粋なファイトだと思う。いまの僕は、そんなプレイを追求している。
という文章でもあらわされています。
巻末のほうでは今までの文章がまとめられた分がいくつかありました。
なければ、何のために努力しているのか分からない。継続的な成長を目指さないのであれば、競技から退いた方がいい。
喜劇王であるチャールズ・チャップリンは、あるインタビューで、「あなたはいままでたくさんの劇を作ってこられましたが、自分のいままでのなかで最高傑作はどれか、と聞かれたらなんて答えます?」という質問に対し、 〝Next One.(次回作だよ)〟 と答えたという有名なエピソードがある。
移り変わりの激しいゲーム業界において、僕たちのような古参の人間が、言い訳や逃避の 戯言 として「昔は……」などと言い始めたら、僕は絶対に耳を貸さない。そんな話に興味はない。それより、若いプレイヤーと戦う方が刺激になる。
人は、過去の栄光にすがると弱くなる。
これらの文書に梅沢さんの思いが詰まっているのを強く感じました。
まとめ
過去の栄光におぼれず、身近な勝ち負けにこだわった視野狭窄に陥った窮屈でつまらないことをするのではなく、その競技を楽しみたい純粋な気持ちを毎日の試行錯誤で積み重ねて進化していく様こそ、その競技の求道的な楽しみ方になるのではないかと気づかされる良書でした。
私自身、バドミントンの競技者として毎日を過ごしていますが、本書で気づかされたことは非常に多く、人生に大きな影響を与える書籍となりました。
今後も定期的に読み返し、思考を深めていければと思います。
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