みなさんこんにちは、健ジムのケンスケ(@cg_kensuke)です。
バドミントンにおいてサービス(サーブ)はラリーの一番最初に打つショット。
ある程度精度が高くなければ、いくらほかのショットが際立って良くても試合を優位に進めることはできません。
今日はそんなサーブの中でもバックハンドのショートサービスについてまとめて行きます。
※本ブログではサービスを『サーブ』とも呼び解説させていただきます。
バドミントンのバックハンドショートサーブ(サービス)とは?
ラリーの一番最初に打つサーブのなかでも、バックハンドで短く打つサーブ。
以前はダブルスのサーブとして使われていましたが、最近では男子シングルスや中には女子シングルスでも使われるようになってきました。
ショートサーブとロングサーブの違い
シングルスのロングサービスとショートサービスの落下地点による違い
ダブルスのロングサービスとショートサービスの落下地点による違い
バックハンドのショートサーブとロングサーブの違いはシャトルの落下地点と軌道です。
ショートサーブはショートサービスライン付近に落下する短いサーブ。
ロングサーブはロングサービスライン付近に落下する長いサーブで、こちらはシングルスとダブルスでラインが異なります。
また、シングルスとダブルスでもエリアが変わります。
バックハンドショートサーブに関わるルール【フォルトになる例】
バックハンドショートサーブを打つにあたって特に把握しておきたいルールは以下の二つです。
バドミントン競技規則 の内 第9条 1項の⑸と⑹です。
どちらもバックハンドショートサービスの時に注意したい内容です。
(5)サーバーは、ラケットで最初にシャトルの台を打つもの
バドミントン競技規則 の内 第9条 1項の⑸
とする。
バックハンドショートサーブは人によってシャトルの持ち方が様々ですが、持ち方によってはシャトルの台(シャトルコック)でなく、羽を打ちやすい持ち方になることがあります。
最近ですとスピンサーブなどを打つ際には特に羽を最初に打ってしまいそうになりますが、そうするとフォルトとなります。
(6)サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体が
バドミントン競技規則 の内 第9条 1項の⑹です。
必ずコート面から1.15m以下でなければならない。
これは特に気を付けたいルールです。
2019年4月1日からのルール変更(アバブザハンドのフォルトがなくなった)により、以前よりもピンサーブを打った時にフォルトを取られることが少なくなりましたが、
サービスジャッジをしているとかなり高い位置でサーブを打っている選手を見かけます。
一般の大会や練習で実際に試合をしていると、接戦の時にはこの1.15mよりも高い位置から打ってしまう方がいたり(気持ちが高ぶり、つい上で打ってしまうという意味)その反則をフォルトと審判が取らない(取れなかった)ケースが時々ありますので、そういうことも考慮しておくのも大事かもしれません。
バドミントンのショートサーブの打ち方やコツ
ショートサーブはイメージが大事です。
イメージの大切さはこちらの記事を参照してください。
バックハンドショートサーブ打ち方
- ラケットをバックハンドで握り、身体の前で構えます。
- シャトルをラケットの面に合わせます
- ラケットをテイクバックしてスイングします。
シャトルをラケットの面のどの位置でとらえるかは人によって違うようです。
ラケットの先端付近、センター、上のほう、シャフト付近など、あなたが打ちやすい場所を探してみてください。
ショートサーブを浮かさないコツ
個人的には白帯の上を”なんとなく”狙うイメージです。、
これは人それぞれだと思いますが、白帯を見すぎるとネットにあたります。
上を通そうと思いすぎると浮きます。
なので、白帯の上を”なんとなく”狙いつつ、相手を見ながらサーブすると浮きづらくなります。
是非試してみてください。
上手くコントロールできない時は?
グリップの握り方を見直したり、グリップ自体を短く持つのもありです。
大体は親指をグリップの一番広いところに当てて打つ人が多いですが、中には斜めのところに当てたほうがコントロールしやすい方もいます、いろいろな握り方を研究してみましょう。
また、グリップを短く持つことでコントロールが効きやすくなります、
是非試してみてください。
打つ時にどこを見る?
人によってそれぞれですが、白帯や打ちたいコースを見る人が多いようです。
ちなみに筆者は全体を何となく見るようにしています。
【サービスを打つ時にどこを見るかはこちらで詳しく解説しました】
バックハンドショートサーブを試合で生かすには
バックハンドショートサーブのポイントになるのは以下の項目
- コースを読まさない
- タイミングを外す
- ネットから浮かさない
- 極論、浮いてもとればいいという気持ち
特に上の三つのうち2つ以上失敗すると、かなりの確率で不利なラリーが始まります。
サーブコースを読まさない
相手にサーブコースを読まさないことは非常に重要です。
毎回サーブコースを変えたり打ち方からばれないようにするなどの工夫ができればなおよいです。
相手のタイミングを外す
基本的にサーブのルールとして、
(1)サーバーとレシーバーがそれぞれの態勢を整えた後は、両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない。
バドミントン競技規則 の内 第9条 1項の⑴⑵
(2)サーバーのラケットヘッドの後方への動きの完了した時点が、サービスの始まりを不当に遅らているかどうかの判断基準となる。(本条第2項参照)
とルールで定義されている通り、不当にサーブを打つタイミングを変えるのはだめです。
しかし、サーブの構えに入るまでや不当でない範囲のリズムを変えることはOKなので、その微妙な時間を使い、タイミングをつかませないようにしましょう。
サーブをネットから浮かさない
シンプルですが、ネットから浮いてしまうとかなりたたかれる可能性が高くなります。
サーブで主導権を得るためにも、極力ネットから浮かさないようにしましょう。
サーブがうまくいかなくても返球をとればいい【極論】
今までの物はいかにサーブでミスらないか、不利にならないかという目線で書きましたが、実際そこにとらわれすぎての自滅が一番もったいないです。
極論、相手にプッシュを打たれようが、いいネットを切られようがその返球を返せることが一番大事なので、あまり執着しすぎず、相手より一球多く返すことを忘れずにサーブを打ちましょう。
ラリーの始める球として非常に大事なサーブですが、点数がもらえるのは一級でも多く返したほう、ということを忘れずに、サーブをミスしてしまっても次に集中するようにしましょう。
【技術不要】知るだけでショートサーブが上達しミスが減るコツ
努力せずサーブミスを減らせたら最高ですよね。
サーブは私自身どちらかというと得意なショットで、いろいろ研究しています。
『知るだけでショートサーブのミスを減らせる!≪技術不要です≫』
についてお話しさせていただきたいと思います。
バドミントンのショートサーブのミスを減らす【心理的な上達のコツ】
これを知っているだけで、3ゲームに一点くらいは失点を防げる…かもしれません。
ショートサーブの特徴を知ろう
本題に行く前に、ショートサーブについて私が思う特徴をいくつか説明します、
- イメージが大事
- 唯一自分の間で打てるため良くも悪くも考える時間がある
- 繊細さが必要
順番に説明させていただきます。
イメージが大事
他のショットもそうですが、特にサーブは教える人も教わる人も
イメージで教わることが多いと思います
- 白帯の上を通過して山なりのイメージ
- ふわっと打つ
- 当てて押し出す など
それだけサーブは言語に落とし込むのが難しいショットなのかなと思います。
しかも身長によって打点も軌道も変わってくるので、その点でも指導が難しいのかなと思います。
唯一自分の間で打てるため良くも悪くも考える時間がある
これはそのままで、自分が打つまでラリーが始まらないため、ルールの中で制限はあるものの、
ある程度自分の間で打つ頃ができます。
そのため、少なくとも数秒間は考える時間ができます
繊細さが必要
ほんの少しメンタルや心拍数などが変わるだけでショットに大きな変化が起きます。
少しの力の入れ加減でショットに影響が出ますよね。
バドミントンのサーブミスでこんな経験ありませんか?
これらの特徴が引き起こすサーブミスを紹介します。
- 誰かがサーブをミスする
- 次の人がミスする
- その次もミスする
- ここまでくると奇跡、4人全員ミスする
経験したことありませんか?
そもそもショートサーブ自体が一ゲームのなかでミスらない人もいるし、
それが2人連続でもすごいのに3とか4続くってすごいことだと思いません?
これは何と、、、先にあげたショートサーブの特徴が関係しています。
1、イメージが大事
前の人がサーブをミスするとそのイメージは根強く残ります。
結果、ミスする確率が上がります。
いいショット打つにはうまい人を見てとかイメージしてというのがあると思いますが、この場合は逆に作用するわけです。
2、考える時間がある
考える時間があると
「前の人がミスったし、自分もミスったらどうしよう」という考えがよぎりますよね。
しかも前の人が2回とか3回ミスしていたら余計にミスのリスクを考えずにはいられなくなります。
普段だったらサーブをミスする可能性は1/10くらいなのが1/2くらいに感じてしまうわけです。
どこに打とうではなく、ミスするかミスしないかの二択にとらわれてしまうわけです。
3、非常に繊細である
先にあげた二つの要因を受け、メンタル的にショットの精度に誤差が出やすいのがサーブだと思っています
ミスのイメージが頭から離れない、頭の中はミスでいっぱい、周りもそんな空気。
これがサーブに出ます。結果、ミスする確率が非常に増えるというわけです。
つまり、このように誰かがサーブをミスった時、さらに言うと連続してミスった時は自分自身サーブをミスする可能性が非常に高くなる、ということをまず覚えていてください
サーブミスが続いているときに工夫することで上達できます
大きく分けて二つあります。
- サーブミスしないように打つ
- 二つ目 サーブミスが同じ球種の場合、別のサーブを打つ
個別に解説していきます
サーブミスしないように打つ
具体的にどうすればよいか、先ほど挙げさせていただいたサーブの特徴3つを解消すればOKです。
つまり
自分の間で、良いイメージを膨らませて、落ち着いて打つ
イメージが大事とお話ししましたが、目の前の悪いイメージを少しでも払拭できるよう、自分のベストのサーブをイメージします。
これを自分の間でしっかり頭の中で整えましょう。
そして気持ちを落ち着かせて打つ、これだけでミスする可能性が減ります。
ミスが続いていないサーブを打つ
大体サーブミスが続く場合はショートサーブが多いと思いますが、その場合はロングサーブを打ちます。
ロングサーブがでのミスが続いている場合はショートサーブ、
これは直前まで打たれてきたサーブの種類が偏ってる場合に限り有効ですが、ミスのイメージを払拭する手としてはかなり有効かなと思います。
また、今までこういう場面でミスったことがない方、または今までそんなこと気にしたこともなかったという方は、今までの話を全部忘れてしまってOKです。
そもそもミスしてないのにわざわざ変える必要はないと思いますので・・・
スキル的な練習ももちろん大事ですが、このように考え方でミスを減らすことも同様に大事だと思います。
自分の努力が無駄にならないよう、併せて思考法も身に着けていきましょう!
【サーブを打った次は相手からの返球、サービスプッシュに備えよう】
コメントや道具に対するレビューなどお願いします