みなさんこんにちは、健ジムのケンスケ(@cg_kensuke)です。
自分に合うラケットってどうやって選べばいいの?どこを見て買えばいいの?
このような悩みをまとめました。
バドミントンラケットの選び方のポイント5つ【重さやバランス、特徴】
バドミントンラケットには様々な特徴があります。
このラケットはこういう特徴のラケット
というのを知っておくことで、ラケットを選ぶ際に自分にはどのようなラケットが向いていて、どのラケットが向かないのか、自分のプレースタイルに合うラケットがわかります。
バドミントンラケットを選ぶ前に特徴を知ろう【選び方基準】
ラケットの大きな特徴をまとめてみました。
- ラケットバランス
- 重さ
- シャフトの硬さ
- グリップの太さ
- メーカー
それぞれまとめていきます。
ラケットバランスの選び方
ラケットの重さのバランスによって特徴が異なります。
種類とざっくり選び方は
- ヘッドライト → 操作性、速い展開重視
- ヘッドヘビー → 飛ばしやすさ、大きい展開、スマッシュスピード重視
- イーブンバランス → オールラウンダー
です。
このバランスを見るポイントとしてバランスポイントという指標があります
バランスポイント…グリップエンドから何ミリの時点で重量がバランスが取れるか。
ラケット重量はあくまでも参考程度に!スウィングウェイトや実際に振ったときの感覚を大事に!
バランスポイントの数値
メーカーによってはかいていないものもある為参考程度に。
メーカー間同士で比較したい場合は実物のラケットでバランスが取れるポイントを探してみましょう。
それぞれの特徴を詳しく見て行きましょう。
ヘッドライト
ヘッドライトのラケットは、バドミントンラケットのフレーム面の下部やグリップ側に重量のバランスがある先端の軽いラケットです。
先端が軽くなることでラケット全体がしなりにくくなり、操作性の高い細かいショットを楽に打つことができます。
ダブルスの前衛タイプや女子シングルスに多いモデルで、ドライブやプッシュなどの細かく速い展開、操作性の高いロブなどが打ちやすくなります。
ヘッドヘビー
バドミントンラケットのフレーム面の上部に重量のバランスがあるラケットです。
先端が重くなることでラケット全体がしなりやすくなり、楽に大きなショットを打つことができます。
シングルスのバドミントンラケットに多いモデルで、クリアーやハイバック、ロブなどが飛びやすくなります。
また、最近の上級者ダブルスプレーヤー向けラケットはトップヘビーかつシャフトが硬めのラケットが多いです。
桃田選手や山口選手などもヘッドヘビーのラケットを使用!
イーブンバランス
バドミントンラケットのフレーム面の上部に重量のバランスがあるヘッドヘビー
フレーム下部やグリップ付近に重量バランスがあるヘッドライト、
この二つに対して中間バランスのラケットがイーブンバランスのラケットです。
重量バランスが中間になると、どのショットもバランスよく打ちやすくなります。
シングルスやダブルスなど種目問わず使いやすいく、どのショットもそつなく打ちやすいラケットです。
オールラウンダータイプにおすすめのラケットといえるでしょう。
ラケットの重さの選び方
ラケットの重量は種類によってさまざまで、80g前後のものが多いです。
一般的に力がある方は重い重量、力がない方は軽い重量のラケットを使用します。
ラケットの重さは『U』の前の数字で判断し、数字が小さいほど重く、大きいほど軽いラケットです。
1Uのラケットはトレーニングラケットなどを除きほとんど出回っていないため、バランスにもよりますが
重めのラケット→2、3U
軽めのラケット→4U~
という分け方になります。
ですが、実際に需要なのはラケットを振ったときの重量です。
その時に重要なのがスウィングウェイトという指標。
スウィングウェイト…ラケットを実際に振ったときの重量を数値化したもの
スウィングウェイトの数値とは
ラケット重量はあくまでも止まった状態なので、実際にはラケットを振ったときの重量や感覚のほうが大事です。
つまり、同じ種類のラケットでバランスポイントが同じだとしてもラケット重量が変わると実際に振ったときの重さの感覚は大きく変わります。(重量については次の項目で説明します)
ラケット重量はあくまでも参考程度に!スウィングウェイトや実際に振ったときの感覚を大事に!
また、ラケットの重量バランスがどこになるかによっても持った時の重さの感覚が変わるため、先ほどのラケットバランスと合わせて自分に合う重さが選べるとよいですね。
ラケットのシャフトの硬さの選び方
シャフトの硬さは様々で、硬くなるとより大きな反発力(スピード、パワー)を生み出せる代わりに、しならせるために大きな筋力が必要になります。
シャフトが柔らかくなると、マックスの反発力は減りますが、簡単にしならせることができるので、シャトルを小さい力で遠くまで飛ばすことができます。
基本的に
ラケットを振る力が強い方→シャフトが硬いもの
ラケットを振る力が弱い方→シャフトが柔らかいもの
を使うとよいでしょう。
- バドミントンで力がない人はシャフトが硬いものを使っちゃいけないの?
使ってはいけないわけではありませんが、遠くに飛びづらくなったり、肩を痛めるなど故障のリスクが上がります。
ラケットのグリップの太さの選び方
バドミントンのグリップを変えることでラケットの操作性や力の入り方が変わります。
一般的にグリップを太くすることで握りこみやすくなりスマッシュが速くなりますがヘアピンやロブなどの操作性が落ちます。
手の大きさや個人差によるものが多いので、自分に合うグリップの太さをいろいろと探ってみましょう。
上級者の方は細いグリップを好まれる傾向にあります。
「細いほうが、うまく感覚が伝わる気がする」 - 桃田賢斗 選手
グリップは細いほうが好きです。なので、もともと貼ってあるものを取ったあと、薄くアンダーラップを巻いて、いまはタオルグリップを使っています。細目に巻くので、テープは結構余りますね。みんなと同じような巻き方だと思いますが、細いほうが、力が入りやすいというか、うまく感覚が伝わる気がするんです。
バドスピ - [連載]My Grip ~グリップへのこだわり~ Vol.1 桃田賢斗(NTT東日本)
また、グリップは使用する種類によっても太さが変化します。
いろいろな材質でいろいろな厚さのグリップがあります、ぜひいろいろ試してみましょう!
バドミントンラケットのメーカーの種類から選ぶ
バドミントンといえばヨネックス!というのは一昔前の話で、現在は多くのメーカーがバドミントン道具を販売しています。
新規参入するメーカーも多くおり、今後はよりいろいろな尺度からラケットを選ぶことができるようになりました。
中には非常に安価で購入できるメーカーもありますので、ぜひ見比べてみてください。
メーカー別ラケットセレクター
上記をわかりやすくまとめているものが各メーカーであります。
メーカーを隔ててまとめたものはないので、メーカー内の選ぶ際の参考にしましょう。
ラケットは何本持っていたほうがいいの?
おススメは2本以上です。が、最初は1本で十分大丈夫です。
多くの大会に出る選手や会場やシャトルによってラケットを変える選手などはラケットを複数持っていることがほとんどです。
大会の放送のなかで、選手がバックにラケットを何本も入れている様子が映ることがありますが、4本以上の方が多いですね。
試合中にガットが切れたときやプレースタイルを変えたいときなど、ラケットは2本以上持って試合に臨むとよいでしょう。
- メインで使うラケット
- ガットが切れたとき用①
- ガットが切れたとき用②
- グリップやガットのテンションが違うもの①
- グリップやガットのテンションが違うもの②
- ラケットの使い分け~・・・ など
自分で試していくうちに試合中どんなラケットが必要になるかによって複数用意するとよいでしょう
- バドミントンのプロの人はどれくらいのラケットを持っているの
最低でも4本以上持っている方が多いと思われます。競技によって使い分ける方などは10本以上持っている方も・・・!
バドミントンラケットのレベル別・男女別選び方
バドミントンラケットを購入するときに、どうやって購入すればいいかわからない方は多くいらっしゃると思います。
今回はレベルや年齢、性別、プレーする種目によってまとめてみました。
最初の一本目のバドミントンラケットの選び方・おすすめ
最初の一本目のラケットは、ある程度競技として取り組みたい方は、カーボン製の販売価格5000円~13000円ほどの物から選びましょう
ラケットの素材は様々ですが、現在でカーボン製のものが主流です。
あまりにも安価なものやAmazonなどで出回っているよくわからないメーカーのものはあまり購入をお勧めできません。
すぐに折れたり曲がったり、ガットが切れやすかったりします
メーカーのホームページやレビューなどをしっかり確認してから購入するようにしましょう。
おすすめの最初の一本目のバドミントンラケット
ARCSABER 2i アークセイバー 2I
- 重さ・・・3U 88g
- スイングバランス・・・3
- 推奨ポンド・・・ 17-22lbs
- シャフト硬さ・・・2
- カラー・・・ブラック×オレンジ
いわゆるオーソドックスなラケット!癖が少ないです
コンポジットテクノ L5
- 重さ・・・77g
- スイングバランス・・・3
- 推奨ポンド・・・ 20-30lbs
- シャフト硬さ・・・3
- カラー・・・ホワイト✖ブラック
いわゆる飛ばしやすいラケット!小柄な方や女性におすすめ
初心者向けバドミントンラケットの選び方
筆者のおすすめは
ラケット自体が重くなく、シャフトが硬くなく、ヘッドが重すぎないもの
そして、高すぎないものです。
初心者の方には有名選手が使っているラケットが欲しい方も多くいらっしゃると思いますが、できればうえで上げた条件のラケットをえらんでもらいたいですね・・・!
癖が強いラケットや、シャフトが硬すぎる、ラケットヘッドが重すぎるラケットはあまりお勧めできません。
パフォーマンスを落とすばかりか、体の故障につながります。
とはいえ、選択は本人の自由なので本人に無理強いしないことも非常に大事です。
大人の初心者におすすめのラケットの選び方
上記ともかぶりますが、大人になってからバドミントンを始める方におすすめなのは、金銭的負担にならないもの、ラケット自体が重くなく、シャフトが硬くなく、ヘッドが重すぎないものがおススメです。
体格に応じて扱えるラケットの重量が変わりますので、実際に振ってみて確認するようにしましょう。
高いもの=いいもの=うまくなれる
という認識は当てはまらないことが多いです。
中学生男子におすすめのラケットの選び方
中学生男子におすすめは少し軽めでシャフトが柔らかめ、イーブン~トップヘビーのものがおススメです。
中学生男子の中には入門セットを購入される方も多いかと思います。最初はそれで充分OKです!
上達や成長スピードによってその都度自分に合うラケットを選んでいきましょう。
中学生女子におすすめのラケット
中学生女子におすすめは少し軽めでシャフトが柔らかめ、イーブン~トップヘビーのものがおススメです。
このバランスを選ぶことで、小さい力で楽にシャトルを遠くまで飛ばすことができます。
高校生男子におすすめのラケット
高校生男子のなかでは体格も様々、レベルも様々かと思います。
基本的に経験者の方は、次に紹介します『シングルス用ラケット・ダブルス用ラケット』を参考にしていただければと思います。
初心者の方は中学生男子向けのラケットとを参考にしてみてください。
高校生女子におすすめのラケット
高校生女子のなかでは体格も様々、レベルも様々かと思います。
基本的に経験者の方は、次に紹介します『シングルス用ラケット・ダブルス用ラケット』を参考にしていただければと思います。
初心者の方は中学生女子向けのラケットとそこまで大差はありません。
シングルスプレーヤーにおすすめのラケット
メインに打つショットによってラケットの求めらる特性は大きく異なります。
シングルス用ラケットに求めらえる特徴の一つとして、シャトルをしっかり遠くまで返せるかというのは重要なポイントです。
しっかり遠くに飛ばせるのを最優先にし、それから操作性やスマッシュスピードを上げるなど自分の長所を伸ばすか短所を埋めるようなラケットを選択しましょう。
力がなく、シャトルを遠くに飛ばすのが難しい→ヘッドが重くシャフトが硬すぎない
力があって、より操作性の高い、力強いショットを打ちたい→ヘッドが重くシャフトが硬い
ダブルスプレーヤーにおすすめのラケット
ダブルスプレーヤーの中でも前衛と後衛に分かれたりとプレーヤーのプレースタイルによって求められる機能は大きく異なります。
主に
前衛で振りぬきがいいラケット(トップライト、シャフトが短い)
後衛で強打ができるラケット(トップヘビー、シャフトが長い)
が好まれます。
いろいろ試し、自分の得意、不得意をカバーできるラケットを探してみましょう。
ラケットを選ぶ時に得意・不得意どっちを伸ばすべき?
このラケットだと自分が得意なスマッシュが速くなるけど苦手なレシーブはできなくなる
など、自分の得意不得意なプレーが、ラケットによって顕著に出てしまうことがあります。
この時に、自分の得意不得意どちらを優先するか?というのはラケットを選ぶ際の価値観として非常に重要と思いますが、筆者の考えは不得意をなくせるラケットをチョイスすることがおススメです。
なぜなら、自分が得意なショットで得点できるよりも、苦手なことができなくて失点することが怖いからです。
【例1】
得意:スマッシュ、苦手:レシーブ
Aのラケットを使うと
スマッシュスピード↑
レシーブ↓として
スマッシュスピードを上げたけど相手のレシーブがうまくて取られてしまった
相手のそこまで速くないスマッシュも、レシーブが打ちづらく取れなかった
【例2】
得意:ドライブ、苦手:ハイバックのクリアー
Aのラケットを使うと
ドライブ↑
クリアーの飛距離↓として
ドライブのスピードを上げたけど相手のかわしがうまくて得点できなかった
ラウンド側の後ろを狙われ、ハイバックが後ろまで返らず失点してしまった
となってしまうとちょっともったいないですよね。
ラケットで自分の弱点を最低限カバーしてあげて(できないことを減らす)そのうえで得意を伸ばせるラケットを選ぶのがおススメです。
バドミントンラケットの使い分け
バドミントンラケットは数本用意しておくのがよく、選手の中には使い分けている選手も多いです。
- 違うラケットで使い分ける
- 競技によって使い分ける
- グリップを変えて使い分ける
- 種目によって使い分ける
- ガットの種類で使い分ける
- ガットのポンドを変えて使い分ける
ちなみに筆者はガットのテンションとガットの種類で使い分けを行っています。
人によってラケットの使い分け方は様々!いろいろ試してみましょう
バドミントンラケットはどこで選んで買えばいいの?安く買うには
どこで買うのが安いのか、また、買う場所によってどんな特徴があるのかをまとめました。
バドミントンラケットはどこで買うのがいいの?
バドミントンラケットは、一番は店頭で自分で確認し購入するのがおススメです。
なぜならば、ラケットは実際に持ってみた感覚が一番大事だからです。
また、ラケットには多少の個体差があり、ものによって握った感覚が微妙に違うというのも理由で挙げられます。
しかし、店頭よりもインターネットで購入したほうが安く購入することができます。
ラケットのバランス(スイングウエイト)などの測定ができるショップに関しては、インターネットでの購入もありかもしれません(安いので)
バドミントンラケットを安く買うには
インターネットで購入することで、非常に安く購入することができます。
最近ではかなり減りましたが、トラブルが0ではないので、その点も対応できるかたはインターネットでの購入もありです。
いかがでしたでしょうか?
ラケットの選び方をいろいろな面からまとめてみました。
少しでもラケット購入の際のヒントになれば幸いです。
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