みなさんこんにちは、健ジムのケンスケ(@cg_kensuke)です。
バドミントンの花形のといえば「スマッシュ」と答える人も多いと思います。

スマッシュってどうやって打つの?どんな練習をすれば速くなるの?そんなフォームで角度がつくの?練習方法は????
このような悩みについてまとめてみました。
監修者


中田政秀選手
1995年生まれ岩手県出身。ジュニアで国際大会優勝。日本トップのS/Jリーグ所属経験やコーチとしての在籍経験もある。独特なプレースタイルでコアなファンも多くいる。
バドミントンのスマッシュの打ち方【種類・フォーム】


- バドミントンのスマッシュってなに?
ネットより高い打点から角度をつけた攻撃的なショットのことを言います。主にコートの後方寄りから打つショットを指し、ネットに近い位置ではプッシュになります。
スマッシュ【smash】 の解説
goo辞書
[名](スル)テニス・卓球などで、高く上がったボールを相手のコートに強く打ち込むこと。



特にダブルスで多用されます。
スマッシュの軌道、角度は?


スマッシュの軌道は高い打点で角度をつけて打ち、ネットギリギリを通して相手コートに打ち込むショットです。
基本的には直線的な軌道で打ち込みます。
スマッシュの打ち方・フォーム(通常)画像で解説
いわゆる通常のスマッシュですね。(通常ってなんだというのはありますが)
シングルとダブルスによって若干打ち方やフォームも変わります。
クリアーの打ち方にもつながりますので、まずはこのショットの習得を目指しましょう。
打ち方はこのような流れ、
























- 【落下地点に入る】相手のシャトルに合わせず、なるべく落下地点の少し後ろに速く入ります。
- 【打点決定・体重移動①】(右利きの場合)右足に一度体重をしっかり乗せ、前方に重心移動するように地面を踏みます。《足》この時、ラケットを持っていない腕をあげるとバランスがとりやすくなります。
- 【体重移動②】踏み込んだ力を上半身に伝え、ラケットをしっかり振り上げます。《腰・上半身》
- 【テイクバック】この時ラケットを打点より後方にテイクバックし、しっかり反動をつけます。
- 【インパクト】なるべく体の前でシャトルをとらえます。《腕》
- 【インパクト②】この時、ラケットヘッドに体重を乗せるイメージで打ちましょう。《ラケットヘッド》
- 【フォロースルー】手首を返し、フォロースルーします。



《》の順番で体重を移動していくイメージです!
スマッシュを打つ2の時に、ラケットを持っていないほうの手を上げると重心移動しやすくなります。


スマッシュの練習方法
まずは素振りでしっかりラケットの軌道や構えなどをイメージするのがコツです。
その後、タオル打ちやネット前のたたきつけスマッシュなどを反復練習していきましょう。
次にほかのスマッシュの種類についてまとめていきます。
スマッシュの種類
バドミントンのスマッシュの打ち方を種類ごとにまとめてみました。
とはいっても配球は無限だと思うので、ざっくりまとめです。
- 通常スマッシュ
- ハーフスマッシュ
- カットスマッシュ
- 飛びつきスマッシュ
- ジャンプスマッシュ
順番に見ていきます。
ハーフスマッシュ
通常スマッシュに比べ角度を重視したスマッシュです。
腕やひじの力というよりは手首の回内運動を使ったスマッシュで、高い打点で打つことができるため角度がつく半面、体重が乗らないためスピードは出ずらいです。
相手のコートに速いテンポで返したいときにおすすめです。
シングルで特に重宝され、ダブルでも相手の態勢を崩すときに使われます。



通常のスマッシュよりも振りをコンパクトにするのがコツです
カットスマッシュ
カットとスマッシュの中間のようなショットで、相手の足元に減速していくようなショットです。
シャトルコックを切るようにして打つことで相手コート内で減速させ、相手に攻めさせづらくすることができます。
こちらが攻め続け、甘い球を上げさせるのにも有効なショットです。



ハーフスマッシュと組み合わせるとより取りづらいショットに・・・!
飛びつきスマッシュ
相手の低めのクリアーやロブに対して飛びついてスマッシュを打ちます。
ジャンプして打つため、主に男子ダブルスで使われることが多いショットです。
エンドラインよりも前から打つことが多いので、相手に速いテンポで返球することができ、体制が整う前に打つことができますが、リターンされるとこちらも体制が整っていないことが多く、コースが甘くなるとカウンターされることがあります。
大振りするというよりはコンパクトに体の勢いを使って打つようにしましょう
ジャンプスマッシュ【ジャンピングスマッシュ】
バドミントンの花形、ジャンプスマッシュです。
スマッシュスピードは通常スマッシュとそこまで変わらないとも言われていますが、最大の利点は角度がつくこととシャトルが飛んでくるタイミングがつかみづらくなることです。
男子ダブルスでは特に重宝され、世界トップレベルだと体制が整っといる場合のほとんどのスマッシュがジャンプスマッシュで打たれます。
最近では女子選手でも打つ方がいますね。
【【バドミントン】ジャンプスマッシュのコツ【タイミング・打ち方】】
次に具体的にスマッシュに角度をつけ速くするためのポイント、コツをまとめていきます。
バドミントンのスマッシュスピードの世界最速は?
現在ギネス認定されている世界最高速度記録は565km/hです。
試技選手:サッウィサイラジ・ランキレッディ(インド)、タン・パーリー(マレーシア)
使用ラケット:NANOFLARE 1000 Z
使用ストリング:BG80(S・ランキレッディ)、エクスボルト 63(T・パーリー)
使用シャトルコック:トーナメント
バドミントンスマッシュのコツ!角度の付け方や速くするポイント


スマッシュの肝となる角度の付け方と速くする方法について考えていきます。
その前に、スマッシュにおいて選手の皆さんが何を重要視しているのか?即時にアンケートをとってみました。
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— 健ジムのケンスケ@バドミントンYouTube&ブログ (@cg_kensuke) March 20, 2025
🔈バドミントンのスマッシュで
大事なことは?🧐
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全部大事!
あえていうならあなたはどれが一番にしてる?🧐
バドミントンのスマッシュで 大事なことは?
全部大事! あえていうならあなたはどれが一番にしてる?
- 速度4.2%
- 角度8.3%
- タイミング37.5%
- コース50%



コースやタイミングを重視している方が多かったです。筆者的には一周まわって速度では?とも思い始めています。
コースを狙ったスマッシュを打つコツ
コース狙ったスマッシュを打つコツは、「ここを狙う!」と目標のコースを意識することです。
試合中はどうしても
- とにかく速いスマッシュを打ちたい
- とにかく角度をつけたい
と漠然と思ってしまいがちですが、明確なコースや目標着弾点を意識することでコースを狙いやすくなります。
普段からノック練習の際には目標物を立ててコースを狙う練習をするのがポイントです。
スマッシュに角度をつけるコツ・方法
角度がつかない時は打点が低くなっていることがほとんどです。
そしてその原因は力みすぎか、肩が上がらない体になっているパターンがほとんど。
基本的に角度をつけることと速いスマッシュを打つことを同時に向上させるのは難しいです。
なぜなら、角度をつけるためにはひじを伸ばしリストで打つようにする方法が有効であり、早いスマッシュを打つにはひじを曲げ、ある程度打点を落とす必要があるからです。



角度を最優先にすると速度は落ちやすくなります
自分が打てる角度や速度を自分なりにフォームに落とし込んで使い分けられるとよいでしょう。
そのほかの原因はこちら↓
スマッシュを早くするコツ・方法
スマッシュを早くするコツは早く打てるフォームの取得が必要、筆者のおすすめはトレーニングラケットの使用です。
重たいラケットを使用することで、いたずらな力の発揮でなく、洗礼された力の発揮になり、自然と効率の良いフォームになります。
重たいラケットでしっかり練習を反復させることでスマッシュは速くなるでしょう。
また、フォーム改善の際に気を付けたい点が
『自分の体重をより一瞬でシャトルに乗せれるか』が速いスマッシュを打つために重要になります。
なので、
- 前に出ながら
- 脱力
- 一瞬で力を入れる
などを意識することが非常に重要です。
スマッシュを打つのにリストの力は大事
他のショットでもそうですが、スマッシュを打つ際にリストの力は非常に大事です。
リストはラケットに力を伝えるための最後のしなり(返し)を生むことができます。
せっかく体がうまく使えていてもリストがうまく使えないと、シャトルを叩き力強いスマッシュを打つことができません。
スマッシュを速くするにはリストのトレーニングもおすすめです。


スマッシュをネットにかけないコツ・方法
スマッシュをネットにかけないためには、打点と軌道、着弾地点をつよくイメージすることが大事です。
より角度をつけようと思ってしまうと、シャトルの軌道のイメージがないまま角度をつけることだけに意識が向きすぎです。



結果、シャトルがネットに突き刺さる・・・
打つ前にしっかりとシャトルの軌道をイメージするようにくせづけましょう
スマッシュが浮いてしまう、リズムが合わなときは?【コツ、練習方法】
スマッシュが浮いてしまうときは力みすぎか体の真正面で打っている、打点が後ろになっているのがほとんどです。
力んでしまうと関節がロックされ、腕とラケットが一直線の棒のようになってしまいます。
その為、しなりが生まれずにいわゆる棒球スマッシュになってしまいます。、
ぎりぎりまでリラックスし、ラケットをしっかりしならせるイメージで振りましょう。



シャトルを上からたたきつけるイメージ!
【スマッシュに角度が付かない原因5つ【角度をつける練習方法紹介】】
スマッシュのリズムが合わなときの改善のコツ
スマッシュのリズムが合わなときはシャトルを目で追いすぎか腰が高いことが多いです。
速いスマッシュを打とうとすると、意識は上半身や腕に行きます。
実際には体重をシッカリ足や腰に乗せてから打つフォームのほうがよいのですが、どうしてもシャトルが飛んできていると上半身に意識を合わせてしまいます。
ある程度落下地点がわかったら素早くまず足を動かし、リズムをつかみましょう。
【スマッシュのタイミングを合わせる方法【大事なのはリズム】】
バドミントンのスマッシュを打つ際のコツ・ポイントQ&A【初心者向け】
- スマッシュを打つ際に打点が毎回変わってしまいます
ある程度安定させて打てたほうがよいですね、落下地点に入る練習をしましょう(シャトルキャッチがおススメです)
- スマッシュを打つ際に後ろ足に体重を乗せるのが難しいです。
ラケットを持っていないほうの手を上げると後ろ足に体重が乗りやすくなります
- スマッシュの打点が安定しないときは?
落下地点にしっかり入る練習(シャトルキャッチ)を繰り返しましょう。
元世界2位の選手にスマッシュのコツを聞きました
過去に世界ジュニア大会で準優勝している中田政秀選手にスマッシュのコツを聞きました。



私がスマッシュで大事にしているコツは体の使い方です。
体がうまく使えると速さはもちろんですが、安定感が全然違います。
体の使い方と言うと伝わりづらいと思いますが、自分は縦の体の使い方を意識しています。
ラケットと体を一本の線にして考えて、体の力をまっすぐにシャトルに伝えることを意識しています。
シャトルの下に入れないとそもそもこの体の使い方はできませんし、基本を一番大切にしつつ体の使い方を意識していただけると良いと思います。
スマッシュをバドミントンの試合で活かすために【2つの狙い】


何を目的(狙い)としてスマッシュを打つか、またどのコースをどの球速で狙うのが重要です。
スマッシュを打つにしてもいろいろな『狙い』があります。



とりあえず早いスマッシュで相手のレシーブを崩すぞ!
という目的で打ってしまいがちですが、それだと狙いが漠然としすぎていてある程度のレベルからは決まらなくなりますし、ラリーにまとまりがなくなります。
- 相手の態勢が整う前に速いスマッシュで決める
- 相手のレシーブが速いスマッシュが取れないので、速いスマッシュで決める
のようなほかにも、
- 角度優先のショットで相手の態勢を崩す
- コントロール優先で、相手の取りずらいコースに打つ
- タイミングをずらすのを優先で、緩急をつけ、相手のレシーブを崩す
- ダブルスの際、二人の真ん中を狙って、迷わせることでレシーブを崩す
- ドロップやクリアーとの緩急で相手を崩す
などなど、
試合で生かすためには漠然とスマッシュを打つのではなく、目的を持って打つようにしましょう。
この記事のまとめ
最後にスマッシュについてのこの記事をまとめました。
- POINT①:基本フォームを固める
落下地点への素早い入り方→テイクバック→インパクト→フォロースルーの流れを意識する。 - POINT②:体重移動とリストの活用
踏み込みから上半身へ力を伝え、最後に手首のしなりで強いスマッシュを実現。 - POINT③:多彩なドリルで反復練習
素振り・タオル打ち・ノック練習でフォームと感覚を身体に覚え込ませる。 - POINT④:狙いをもって打つ
「速度」「角度」「コース」「タイミング」の中から目的を一つ決め、意識的に練習・実践する。
今日からできる3ステップ
- まずは素振り
重たいラケット(トレーニングラケット)を使い、フォームの流れを体で覚える。 - シャトルキャッチ練習
コート半面でシャトルを受け取り、落下地点への入り方と打点安定を習得。 - ノックでコース狙い
相手役と交互にノック。目標物を立てて「コース」「角度」を意識して打つ。
いかがでしたでしょうか?
今回はバドミントンスマッシュについていろいろとお話しさせていただきました。
ほかにもスマッシュがうまくいかない時の原因と対策についてまとめている記事もありますので、そちらも見てみてくださいね。




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